初心者になるための耳コピMIDI講座

音源の紹介

はじめに

MIDI音源をいくつか紹介します。

あまりにも てきとー な紹介なので、後日こっそり加筆修正するかもしれません。^^;ゞ

MSGS

【音源名 = MIDI デバイス名】
  • Microsoft GS Wavetable SW Synth

    (Windows XP まで)

  • Microsoft GS Wavetable Synth

    (Windows Vista 以降)

【簡単な説明】

OS (正確には DirectX ?) に標準で付属している MIDI音源です。

音色の本体は 「gm.dls」 なので、「gm.dls」 を差し替えることで、音色を変更することが可能です。(オススメは出来ませんが。)

少々音質が悪いですが、SFC・GBA あたりなら これで十分です。

むしろ、Reverb や Chorus といった余計な設定をしなくても済む (いわゆるミックスの作業は 「音量と位置」 だけで済む) 分、他の音源よりも はるかに作りやすいと思います。

普及率が No.1 だと思われますので (「所有者数 ≒ Windows OS 所有者数」 になるため)、最も MIDI 向きの音源であると言えます。

…と書きたい所ですが、OS の違いにより仕様が異なるため、必ずしもそうとは言い切れなくなりました。

最大の利点 (…というか、唯一の武器) である互換性を無くしてしまうなんて、MS は何を考えているのでしょうね (´・ω・`)

【推奨 MIDI Player】
Vista 以降の場合

「MSGS が対象の MIDI」 は、「TW−MUSIC2」 で再生することを推奨します。

【重要】

OS が Windows Vista 以降 の場合、「MSGS が対象の MIDI」 は、TW−MUSIC2 以外の MIDI Player では、まともに演奏されない (ドラムがボロボロだったり、一部のパートが無音だったり、不自然に音が途切れたりする) 可能性が高いです。

XP までの場合

OS が Windows XP までの場合は、何でも構いません。

音源 (MIDI OUT デバイス) の設定で、「Microsoft GS Wavetable SW Synth」 を指定すれば OK です。

【備考 : OS による仕様の違い ・・・ 1. XP編】

なぜか、XP の場合のみ 「代理発音機能 (存在しない 音色MAP を GM音色で無理やり鳴らしてくれる機能)」 が搭載されています。

これにより、それまでの OS の MSGS との互換性が無くなってしまい、「対象が MSGS なのに、XP でしかまともに再生されない (一部の音色が無音になってしまう) MIDI」 という極めて迷惑な MIDI が誕生してしまいました。

(もし、XP の MSGS に代理発音機能が搭載されていなかったとしたら、このような極めて迷惑な MIDI は誕生しなかったことでしょう…。)

【備考 : OS による仕様の違い ・・・ 2. Vista以降編 その1 リセット命令】
  • XG System On
    XP まで
    何もしない
    Vista 以降
    GM System On と同じ処理がされた後、ドラムパートが無音になる
  • GM2 System On
    XP まで
    全てのパートが無音になる
    Vista 以降
    GM System On と同じ処理がされる
  • GM System Off
    XP まで
    全てのパートが無音になる
    Vista 以降
    GM System On と同じ処理がされる
【備考 : OS による仕様の違い ・・・ 2. Vista以降編 その2 致命的な問題】

個人的に MSGS は大好きなので、あまりこういう言い方はしたくはないのですが…とても残念なことに、MSGS は Vista でゴミと化しました。

次の MP3 を聞き比べてみて下さい。

「rs2_b1_vista.mp3」 では、ドラムがボロボロになっています。

1CH 1音 構成の 15CH すら まともに演奏出来ないようでは話になりません。

製作音源としては完全に死にました。

そんなわけで、OS が Windows Vista 以降の場合は、MSGS は見捨てて他の音源を導入した方が良さそうです。

【備考 : Vista 以降の OS で MSGS 用の MIDI を製作する方法】

音色の本体は 「gm.dls」 なので、ようは 「gm.dls」 を音源として使用可能なソフト音源 を使用すれば良いわけです。

とりあえず、一つだけ発見しましたので紹介します。

  • bs-16 (16 multitimbral software playback sampler)

    サウンドフォント および DLS ファイルを読み込んで、16CH のマルチティンバー音源として使用可能な、海外製のシェアウェア の VSTi です。

    「gm.dls」 が読み込み可能で かつ、16CH のマルチティンバーで、さらに 「レイヤー以外の MSGS の全機能に対応」 という、MSGS の代理音源として、ほぼ完璧に機能してくれる珍しい音源です。

    Free Trial 版で軽く試してみましたが、ドラムの Pan の効き方が異なるため、ドラムを作り込んでいる場合は位置がズレてしまいますが、それ以外はレイヤーさえ使用していなければ問題無い感じでした。

    (※ 確認作業が不十分なため、他にも違いがあるかもしれません。)

    ただ、「海外製・シェアウェア・VSTi」 ということで、色々な意味で少々ハードルが高いですね。

TW−MUSIC2

【簡単な説明】

DirectMusicを使用したDLSデータ対応のWindows用MIDIシーケンサーです。

MIDIシーケンサーということで、MML 形式での打ち込みが可能で、テキスト音楽「サクラ」 との連携も可能なようですが、詳しいことは調べていないので分かりません。

私の中では 「Microsoft Synthesizer で再生可能な貴重な MIDI プレイヤー」 という位置付けです。

個人的に MSGS は大好きなので、あまりこういう言い方はしたくはないのですが…とても残念なことに、MSGS は Vista でゴミと化しました ので、Windows Vista 以降で 「MSGS が対象の MIDI」 を再生する場合は、TW−MUSIC2 以外の MIDI Player では、まともに演奏されない (ドラムがボロボロだったり、一部のパートが無音だったり、不自然に音が途切れたりする) 可能性が高いです。

「MSGS が対象の MIDI」 を公開している方は、MIDI Player として TW−MUSIC2 を指定しておいた方が良いかもしれません。

【Microsoft Synthesizer とは】

MSGS と同じく、「gm.dls」 を使用した音源です。

使用可能な音色は MSGS と全く同じですが、DirectMusic で再生されるため、音質が向上していたり、CC#91 Reverb による強力な Reverb が有効になっていたりといったような違いがあります。

個人的に MSGS は大好きなので、あまりこういう言い方はしたくはないのですが…とても残念なことに、MSGS は Vista でゴミと化しました が、Microsoft Synthesizer では正常に演奏されます。

ちなみに、「RPGツクールXP (以降?)」 の内蔵音源も Microsoft Synthesizer を使用しているようです。

S-YXG50

【音源名】
YAMAHA S-YXG50
【MIDI デバイス名】
  • YAMAHA XG WDM SoftSynthesizer
  • YAMAHA XG WDM SoftSynthesizer (1)
  • YAMAHA XG WDM SoftSynthesizer (2)
  • YAMAHA XG WDM SoftSynthesizer (...)

(オーディオデバイス毎に増えて行きます。)

【簡単な説明】

YAMAHA から販売されていたソフト音源ですが、現在は販売終了しています。

YAMAHA MU50 と同等の機能を有していると言われていますが、密かに (?) レイヤーを使用することで 4ポート使えるようなので、機能的には MU50 よりも優秀かもしれません。(MU50 は 2ポートまでなので。)

頑張れば、かなり作り込めると思います。

【備考 : マルチコア CPU と相性が悪い (?)】

販売終了品なので仕方が無いですが、どうも最近の マルチコア CPU との相性が悪く、発音が途切れまくったりするのは よくあることで、最悪ブルースクリーンになってしまい、OS が立ち上がらなくなる可能性すら あるようです。

MIDI を配布するための音源としては、もう終わった存在と考えた方が良いかもしれません。

【備考 : 最新の OS に未対応 (?)】

販売終了品なので仕方が無いですが、Vista 以降の OS では、音が鳴らないらしいです。

(Vista 以降では、S-YXG50 の音を鳴らすためのデバイスが廃止になったとか何とか。)

MIDI を配布するための音源としては、もう終わった存在と考えた方が良いかもしれません。

YAMAHA MidRadio Player 7.2.1

【簡単な説明】

XG Lite 用に作成された (?) 新しい XG音源 です。

MIDI を配布するための標準音源として、MSGS に取って代わる存在になるかも!? と、密かに期待しているのですが…どうにも、発音数が少ない印象があります。

レイヤーを使用することで 2ポート使用することが可能ですが、最大同時発音数的に、全ての CH を使用して作り込むのは難しいかもしれません。

YAMAHA MidRadio Player 6.0.0

【簡単な説明】

S-YG20 相当 (?) の古い XG音源 です。

いわゆる 「過去の資産」 の再生用として、価値があるかもしれません。

いまさら これ用に作り込むのは微妙な所です。

(いつまで DL 出来るか分かりませんし。)


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