初心者になるための耳コピMIDI講座

#02-07 VSTHost の豆知識

【重要】 メモリ使用量の限界について

【重要】

x86版の VSTHost は、1,510,000 KB 程度 (1.4GB 程度?) までしかメモリを使用することが出来ません。

VSTHost を VST として使用する方法

VSTHost を VST として使用する方法を、簡単に説明します。

(※ 正確には、「VSTHost をスレーブ モードで起動する」 ということになります。)

【スレーブ モード とは】

「Device → Wave...」 の設定が、マスター側の設定に依存されるモード…だと思います。

「マスター側のオーディオデバイス」 経由で音が鳴るモード という感じです。)

【マスター とは】

スレーブモードで使用する際の、元となるホストアプリです。

基本的には、「マスター側で準備をしてから、スレーブモードで起動する」 という流れになります。

ポイントは、「オーディオデバイスを一つにまとめる」 ことです。

これにより、「排他的なデバイス (ASIO Driver など) を、複数の DTMソフト で使用する」 ことが出来るようになります。

【Legree の導入】

「VSTHost を VST として使用するために必要な VST」 である 「Legree」 を導入します。

  1. Hermann Seib's Homepage へ移動します。

    【移動出来ない場合】

    サーバーのメンテナンスか何かで、サイトに繋がらない時があるようです。

    残念ながら、「待つ」 以外に選択肢はありませんので、2〜3回更新しても繋がらない場合は、日を改めて、リトライしてみて下さい。

  2. 左メニューの 「MIDI」 をクリックします。
  3. 左メニューの 「VSTHost」 をクリックします。
  4. 真ん中よりも少し下あたりの 「VSTHost Slavery Suite」 の下にある 「You can download Legree here」 の 「here」 をクリックして、「Legree.zip」 を DL します。

    ※ 見付からない場合は、「Ctrl + F」 で検索して下さい。

  5. DL した 「Legree.zip」 をフォルダ付きで解凍して、「x86」 フォルダの中の 「Legree.dll」 と 「LegreeI.dll」 を 「VST を保存するフォルダ」 内に移動させます。

    例えば、「C:\DTM\VstPlugins x86」 に 「Legree」 というフォルダを作成して、その中に移動させます。

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    ついでに、「license.txt」 もコピペしておきます。

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    ※ 一度は読んでおきましょう。

  6. 必要であれば、「x64」 フォルダの中の 「Legree.dll」 と 「LegreeI.dll」 と、「license.txt」 も、任意の場所に移動させます。

    例えば、「C:\DTM\VstPlugins x64」 に 「Legree」 というフォルダを作成して、その中に移動させます。

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  7. VSTHost の 「File → Fast Rescan PlugIns」 で、VST のリストに登録します。

    ※ 途中で設定画面が出て来ますが、「Cancel」 して下さい。

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【VSTHost 側の準備】

「VSTHost を VST として使用する」 ための準備を行います。

具体的には、VSTHost をスレーブモードで使用するための設定を行います。

  1. VSTHost をインストールしたフォルダに移動して、「vsthost.exe を右クリック」 → 「ショートカットの作成」 で、ショートカットを作成します。

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  2. 「作成したショートカットを右クリック」 → 「プロパティ」 で、ショートカットのプロパティを表示します。
  3. 「リンク先」 の 「vsthost.exe"」 の後ろに 「 ⁄slave:1」 を追加して、OKします。
    • 半角スペース
    • スラッシュ
    • slave
    • コロン
    • 1

    を追加します。

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  4. ショートカットを任意の場所に移動させて、分かりやすい名前にリネームします。

    例えば、「C:\DTM」 に移動させて、「VSTHost x86 Slave #01」 にリネームします。

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【VSTHost を VST として使用する方法】

  1. マスターとなるホストアプリを起動します。ここでは、VSTHost を普通に起動します。
  2. 「Legree」 を起動して、初期設定を行います。
    1. Legree VSTi を起動します。

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      ※ VSTe として使用する場合は、Legree を起動します。

    2. 「Slave#」 で、スレーブモードのナンバーを設定します。ここでは 「1」 にします。

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    3. 「Inputs」 は、使わないので 「0」 にします。

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      ※ VSTe として使用する場合は、「2」 にします。

    4. 「Outputs」 は、「2」 のままにしておきます。

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    5. 「Stereo Pins」 は、とりあえず OFF のままで構わないかと思います。

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    6. 「Cancel」 をクリックすると、Legree のウィンドウが表示されますので、「Out」 に接続します。

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  3. スレーブモード用のショートカットをダブルクリックして、VSTHost をスレーブモードで起動します。

    ※ 「Slave#」 で設定したナンバーに合わせて下さい。

    今回の例だと、「1」 に設定しましたので、「 ⁄slave:1」 に設定したショートカットをダブルクリックして、VSTHost をスレーブモードで起動します。

  4. 初回起動時は、スレーブモード用の初期設定を行います。
    1. 安全性のために、「File → PlugIn Auto-Connect」 のチェックを 外しておきます。

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      【警告】

      「File → PlugIn Auto-Connect」 にチェックが入っていると、VSTe の起動時に自動で 「In」 と 「Out」 に接続されるのですが、環境によっては VSTe を 「In」 に接続すると 「ヘリコプターのプロペラ音」 のような感じの 「時間の経過と共に増幅して行くタイプのノイズ」 が発生する 場合がありますので、ここのチェックは外しておいた方が安全な気がします。

    2. 「File → Use Bank...」 で、バンクファイルの保存場所を設定します。

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      とりあえず、共通の設定にしてみましょうか。

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      ※ 上書き保存が怖いと言う場合は、Slave 用の設定を作成しましょう。

    3. 「File → Set Data Path...」 で、編集時のファイルの保存場所を設定します。

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    4. VST のパラメーターを保存するために、「File → Autosave PlugIn Banks」 にチェックを入れておきます。

      【重要】

      「File → Autosave PlugIn Banks」 にチェックが入っていないと、VST のパラメーターが保存されません。

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    5. 「Devices → MIDI...」 で、「MIDI Input Devices」 を設定します。

      ※ loopMIDI 「v1.0.5 (15)」 現在は、複数のアプリで同時に設定可能になりました (マルチクライアントって言うんですね) ので、スレーブモード用のポートを作成せずに、普通に設定すれば OK です。

      【重要】

      loopMIDI は、「同じデバイスは1つのアプリでしか設定出来ない」 という仕様になっているみたいですので、先にスレーブモード用のポートを作成します。

      ※ v1.0.1 (7) 現在の話です。

      (将来的に、修正されることを祈ります。)

      ※ 正直、この仕様だと使い難いので、スレーブモードを使用する場合は、「loopMIDI 以外の 仮想MIDIケーブル」 を使った方が良いかもしれません。

      1. 画面の右下あたりに表示されているであろう 「loopMIDI」 のアイコンを 「右クリック」 して、「Configure loopMIDI」 を選択します。

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      2. スレーブモード用のポートを作成します。

        とりあえず、2個ほど作っておきましょうか。

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      3. 「Devices → MIDI...」 で、「MIDI Input Devices」 をスレーブモード用のポートにします。

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あとは、スレーブモードで起動した VSTHost を普通に使用すれば OK です。

(「マスター側のオーディオデバイス」 から音が鳴ります。)

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