【重要】
このページの内容は、Version 1.46 あたりのものなので、最新バージョンでは通用しない部分があったり、内容が間違っていたりします。
MIDI講座の方で、Version 1.52 を使用した状態の 「導入方法から簡単な使い方」 までを説明していますので、とりあえず、そちらをご覧下さい。m(_ _)m
(※ このページの内容は、そのうち修正します。)
VST Plug-in を使用する際に必要なソフトです。
【VST ホストアプリケーション とは】
「VST ホスト」 と呼ばれる機能 (VST Plug-in を読み込んで使用することが出来る機能) を持ったソフトです。
(ちょっと長いので、以降は 「VST ホストアプリ」 と省略します。)
VST Plug-in は、VSTホストアプリが無いと使用出来ません。
【VST Plug-in とは】
VST ホストアプリ上で動作する、「プラグイン形式」 の 「音源」 または 「エフェクト」 です。
(Plug-in を省略して、単に VST と表記されることが多いです。)
音源は 「VSTi (VST インストゥルメント)」、エフェクトは 「VSTe (VST エフェクト)」 と呼ばれます。
※ VSTe という表現はあまり使われていなくて、単に VST と書かれている場合は VST エフェクト を指していることも よくあります。
無料のものから有料のものまで、何千種類とあるようです。
【プラグイン形式 とは】
「あるソフトに、後から機能を追加する」 という形式です。
VST の場合は、「VST ホストアプリ」 というソフトに、「新しい音源」 や 「新しいエフェクト」 という機能を追加して使用する、という感じになります。
【VST を使用する時のイメージ】
「ゲーム機」 と 「ゲームソフト」 の関係をイメージすると、分かりやすいかと思います。
例えば、スーパーファミコンで遊ぶ時は、スーパーファミコンのカセットをスーパーファミコン本体にセットして、コントローラーで操作して遊びますよね。
これを VST に当てはめると、次のようになります。
※ 基本的に私はオーディオには興味が無いタイプ (TMIDI Player の演奏モニタ で 「.mid」 の 音の動きを見ながら聞くのが好き なタイプ) なので、オーディオ関係の知識は全くありません。
そのため、見当違いな説明を行っている恐れがあります。
「間違ってるよ(><)」 という部分に気付かれましたら、メールフォーム で指摘して頂けると助かります。m(_ _)m
ここでは、私的に使い方が分かりやすかった 「VSTHost」 を紹介します。
右も左も分からない方は、同じソフトを導入して、画像や説明の通りに実際に試してみて下さい。
他のソフト (DAW とか) を使用したい方は、ページ内の説明を見ながら 各自で応用して下さい。
…というか、それぞれのソフトのマニュアルを読んで下さい。
どのソフトも似たような機能は持っているでしょう。たぶん。
私は他のソフトの使い方は知りませんので、「〇〇というソフトではどうすれば良いのでしょう?」 と質問されても説明出来ません。
有料の DAW は、入門用の書籍が販売されていると思いますので、その手の物を購入すると良いかと思います。
それなりの価格がすると思いますので、事前に中身をパラパラと読んでみて、今の自分に必要なものかどうかを確認しましょう。
【警告】
VST は、音色 または 設定によっては 予想外にでっかい音 で鳴ったり、「ザー!」 とか 「バチバチッ!」 という感じの 激しいノイズ が発生することがあります。
そのため、ヘッドフォンで作業をしていると 耳を傷める危険性が無きにしも非ず。
ご注意下さい。
個人的に、VST による編集は 「ノイズとの戦い」 になると考えています。
いつ何時 「ノイズや爆音」 が発生するか分かったものじゃないので、作業中はスピーカーを使用した方が安全だと思います。
※ 当たり前ですが、「スピーカーならノイズや爆音が発生しない」 というわけではありません。
ヘッドフォンと同じ頻度で発生しますが、「耳元で爆音が鳴る」 よりは、耳へのダメージは少ないだろう。という意味です。
(その代わり、近所迷惑度が段違いですが ^^;)
代表的なフリーの VST ホストアプリケーション です。
複数の VST Plug-in を起動して、接続することが可能です。
フィルター機能、MIDI Learn 機能、Wav 録音機能 と、一通りの機能が揃っています。
何より、分かりやすくて(・∀・)イイ!
(…と言いつつ、全ての機能を把握しているわけではありませんが。)
【ダウンロード】
※ その下に 64bit精度版? がありますので、64bit精度 が どうのこうのと書かれている VST を使用する時には、そちらを使った方が良いのかもしれません。
(「double-precision version」 の横の 「here」 をクリックして、「dvsthost.zip」 を DL します。)
※ さらにその下に PDF形式のマニュアル がありますので、読むつもりがある方は DL しておきましょう。
(「You can download the current documentation for VSTHost」 の横の 「here」 をクリックして、「VSTHost.pdf」 を DL します。)
【関連項目】
【インストール】
例えば、フォルダ名を 「VSTHost」 に変更して、C ドライブ に移動させます。
VSTHost を使用するために必要な初期設定を行います。
使用する 「MIDI Input Devices」 を設定します。
※ ここで設定した MIDIデバイス に MIDI信号 を送ることで、Domino から VSTHost 上の VST を操作します。
ドラッグして、一番下を除いた全ての 「仮想MIDIケーブル」 を選択します。
※ 一番下は、他のソフト (例えば、Domino の MIDI-IN) 用に空けておきます。
【MIDIキーボードのデバイスについて】
MIDIキーボードをお持ちの方は、MIDIキーボードのデバイスが表示されていると思いますが、ここでは選択しない (仮想MIDIケーブルだけを選択する) 方が良いと思います。
※ MIDIキーボードは VSTHost ではなく、Domino の MIDI-IN に接続した方が便利だと思います。
※ もし、誤って何か選択してしまった場合は、「Ctrl + クリック」 で選択を解除します。
使用する 「オーディオデバイス」、「サンプルレート」、「バッファーサイズ」 を設定します。
※ VST を使用するためには、オーディオデバイスの設定が必要です。
(「どのデバイスから音を鳴らすか」 を設定します。)
※ 選択可能なオーディオポートは、各自の環境 (PC に接続されている機材やインストールされているドライバ) によって異なります。
※ オーディオデバイス (「Output Port」) によって、選択出来る値は異なります。
※ オーディオデバイス (「Output Port」) によって、選択出来る値は異なります。
【重要】
環境 (PC & オーディオデバイス の性能) によっては、Buffer Size が小さ過ぎるとノイズが発生します。
※ 音を長く伸ばした時に 「プチプチ」 と途切れる場合は、Buffer Size の値を大きくしてみて下さい。
(発音するまでに時間が掛かるようになりますが、ノイズが発生しなくなる可能性があります。)
【Buffer Size とは】
レイテンシ (発音遅延) の設定です。
MIDI信号を受信してから処理するまでに掛ける時間 (例えば、Domino で右クリックしてから音が鳴るまでの処理時間) を設定します。
(…というような考え方で良いんですよね? ^^;)
値を大きくすると、たくさん時間を掛けて処理するため、低スペックマシンでも正しく発音出来る可能性が高くなります。
値を小さくすると、掛ける時間が短くなるため、低スペックマシンでは処理が間に合わず、ノイズが発生する (音がプチプチと途切れる) 可能性が高くなります。
(…というような考え方で良いんですよね? ^^;)
VST のリスト (一覧) を作成するための設定を行います。
※ 「.dll」 を直接読み込むことも出来ますが、リストから選択する形の方が楽だと思います。
とりあえず、どこかのドライブに 「VstPlugins」 的なフォルダを作成して、登録しておきましょう。
※ 登録するフォルダは何個でも構いません。
※ ステータスバーに状況が表示されますので、読み込みが完了するまで のんびり待ちましょう。
【読み込み中に フリーズ や 強制終了 してしまう場合】
読み込み中に フリーズ や 強制終了 してしまう場合は、登録するフォルダの中身を空っぽにして、先に登録だけ済ませて下さい。
(フォルダの中身を一時的に別のフォルダに移動させて、登録後に元に戻して下さい。)
「Engine → Run」 にチェックを入れておきます。
【重要】
これにチェックが入っていないと音が鳴りません。
※ 「Run」 アイコンで状態を確認出来ます。
VSTHost の音量メーターを表示させます。
※ ASIO Driver に対しては、OS の音量調節機能は使えませんので、こちらで音量調節をすることになります。
「View」 メニューのいくつかにチェックを入れておきます。
「Toolbar」、「Recorder Bar」、「Keyboard Bar」、「Status Bar」 あたりが基本でしょうか。
他は お好みで。
VSTHost での VST の起動方法を説明します。
大きく分けて 2種類の方法があります。
VST のリスト (一覧) を作成して、その中から選択します。
基本的には、こちらの方が選びやすくて良いと思います。
※ 予め 「File → Set PlugIn Path...」 を設定しておく必要があります。
【VST の起動】
↓
↓
【VST の登録 (登録フォルダのリロード)】
【重要】
VST を新規に追加した場合は、「VST の登録 (登録フォルダのリロード)」 が必要です。
※ 「Rescan PlugIns」 ではなく、「Fast Rescan PlugIns」 の方にします。
【読み込み中に フリーズ や 強制終了 してしまう場合】
私の場合、Vista 64bit 環境で 複数の VST をまとめて登録しようとした時に ちょこちょこ起きます ^^;
その場合はステータスバーを見て 固まる VST (「.dll」 ファイル) を特定して、一時的に別のフォルダ (デスクトップなど) に移動させてから、再度 「Fast Rescan PlugIns」 を行います。
そうして、無事に 「Fast Rescan PlugIns」 が完了するようになってから、「元のフォルダに戻す → Fast Rescan PlugIns」 を 一つずつ 行います。
※ 一つずつ試していけば、時間は掛かりますが、全て読み込むことが出来る可能性があります。
(一度読み込んでしまえば、こちらのものです。どうやってもフリーズする場合は、あきらめるしか無いかもしれませんが…。)
【重要 : リストに追加されない場合】
リストに追加されない場合は、現時点の環境では、その VST が使用出来ないことを意味します。
原因としては、「ホストアプリ、PC 内部のパーツ、OS、接続されている サウンドカード ⁄ オーディオインターフェイスの種類、インストールされているドライバ」 など、様々なものが考えられます。
これらの環境を変えて試してみると、使用出来るようになるかもしれません。
(※ それでもダメな可能性もあります。)
とりあえず、変更が一番簡単なのはホストアプリなので、まずは別のホストアプリで試してみましょう。
有料の DAW をお持ちの方は、そちらで試せば あっさりと起動するかもしれません。
ダメだったら、相性問題ということで、その環境での使用は諦めましょう。
※ スタンドアロン版と同時にインストールされるタイプ (例 : YAMAHA VOCALOID シリーズなど) の場合は、スタンドアロン版を一度起動 (OS が Vista 以降の場合は 「管理者として実行」) すると、あっさり読み込めるようになる可能性があります。
VST Plug-in (「○○.dll」 ファイル) を直接読み込みます。
新しい VST をちょっと試してみる時は、この方法が手っ取り早くて良いかもしれません。
3通りの方法があります。
※ 「送る」 メニューを利用すると、便利かもしれません。
or
【重要 : 読み込んでも起動しない場合】
読み込んでも起動しない場合は、現時点の環境では、その VST が使用出来ないことを意味します。
原因としては、「ホストアプリ、PC 内部のパーツ、OS、接続されている サウンドカード ⁄ オーディオインターフェイスの種類、インストールされているドライバ」 など、様々なものが考えられます。
これらの環境を変えて試してみると、使用出来るようになるかもしれません。
(※ それでもダメな可能性もあります。)
とりあえず、変更が一番簡単なのはホストアプリなので、まずは別のホストアプリで試してみましょう。
有料の DAW をお持ちの方は、そちらで試せば あっさりと起動するかもしれません。
ダメだったら、相性問題ということで、その環境での使用は諦めましょう。
※ スタンドアロン版と同時にインストールされるタイプ (例 : YAMAHA VOCALOID シリーズなど) の場合は、スタンドアロン版を一度起動 (OS が Vista 以降の場合は 「管理者として実行」) すると、あっさり読み込めるようになる可能性があります。
VST を起動すると、このようなウィンドウが開きます。
私に分かる範囲で各メニューの説明を行います。
VSTHost Version 1.46 から、起動時に 「In」 と 「Out」 という 2つのデバイス (?) が強制的に表示されるようになりました。
【重要】
※ 「Out」 に接続しないと、VST が有効になりません。
(VSTi の場合は音が鳴りません。VSTe の場合はエフェクトが効きません。)
… 「In」 は何の意味があるのでしょうか?
3通りの接続方法がありますので、使いやすい方法で接続して下さい。
画像では黄色に光っていますが ^^;
緑色の玉 (?) にマウスで線を引くことで、接続されます。
「File → PlugIn Auto-Connect」 にチェックを入れておくと、VST 起動時に自動的に 「In」 と 「Out」 に接続されます。
(※ 「In」 は対応している VST のみです。)
【重要】
VST によっては、「In」 に接続するとノイズが発生する 場合がありますので、「File → PlugIn Auto-Connect」 は使わない方が安全な気がします。
※ 使用する場合は、念のため 「In」 の接続は即座に外すようにしましょう。
「In」 を右クリック → 「Unchain」 で外れます。
ちなみに、接続するのは 「オーディオ信号の最終地点のみ」 です。
例えば、「Synth1 → Classic EQ」 と接続している場合は、最終地点である 「Classic EQ」 のみを 「Out」 に接続します。
↑ のように 「Synth1」 と 「Classic EQ」 の両方を 「Out」 に接続するのではなく、↓ のように 最終地点である 「Classic EQ」 のみを 「Out」 に接続します。
例えば、マスターリミッターのような感じで最後にリミッターなどを配置すると、「Out」 への接続は 1つになります。
VST 同士を接続します。
主に、VSTe を掛けるために使用するものだと思います。
【重要】
マルチイン や マルチアウト に対応している VST と接続する場合は、こちらで接続先を細かく設定します。
【マルチインの例】
「マルチインに対応している Mixer」 に Synth1 を接続する場合
※ オーディオ信号を接続すると、背景が緑色になります。
今回の例だと、「ステレオ」 音源なので、Channel は 2本あります。
※ 「モノラル」 の場合は 1本しかありません。
例えば、Mixer の CH02 に接続する場合は、次の画像のようになります。
【マルチアウトの例】
「マルチアウトに対応している VSTi」 に Classic EQ を接続する場合
※ オーディオ信号を接続すると、背景が緑色になります。
今回の例だと、「ST ○○」 は 「ステレオ」 なので 2本ずつ、「MO ○○」 は 「モノラル」 なので 1本ずつあります。
例えば、「ST 02」 に接続する場合は、次の画像のようになります。
VST の情報 (& 現在の状態も?) が表示されます。
VST の GUI を表示します。
GUI が存在しないものは、何も表示されません。
(…というか、クリック出来ません。)
※ VST の中には、GUI上で何か設定しないと動作しないものがあります。
(例えば、sfz でサウンドフォントを読み込んだり、Proteus VX で音色ファイルを読み込んだり、など。)
上の画像のような棒グラフで、各パラメーターを操作します。
GUI が存在しない VST は、こちらでパラメーターを操作することになります。
たぶんですが、ここで表示されるパラメーターが、他の DAW で 「オートメーションとして操作出来るパラメーター」 なんじゃないかなーと思います。
VSTHost では、ここで表示されるパラメーターに対して 「MIDI Learn 機能」 を使用することが出来ます。
※ つまり、ここで表示されるパラメーターは、(定義ファイルを作成することで) Domino から操作することが可能になります。
値の範囲が表示されますので、Domino 定義ファイル を作成する場合は、こちらでテーブル用の値の範囲を確認することになるかと思います。
「その VST が使用する MIDI デバイス」 を設定します。
※ 先に 「Devices → MIDI... 」 を設定しておく必要があります。
※ Domino の 「どのトラックから、その VST をコントロールするか」 を選択するための設定です。
使用する MIDI-IN デバイスを選択します。
※ 「Ctrl」 キーを押しながら クリック または ドラッグ することで、「選択の 追加・解除」 が可能です。
通常は、次のいずれかのパターンになるかと思います。
【重要】
「* All loaded MIDI Input Devices」 は 絶対使用しないで下さい。
※ 再生時に 「すさまじい爆音が発生する」 可能性があります。
とりあえず、VSTi の場合は、「仮想MIDIケーブル」 のどれか一つか、それ プラス 「* Keyboard Bar *」 を選択して下さい。
【重要】
VSTe の場合は、「Ctrl + クリック」 で選択を解除して、「何も選択していない状態」 にして下さい。
VST は 「Program Change」 でプリセットを切り替えられる (「Program Change」 を受信すると、GUI 上で設定したパラメーターが変更されてしまう) 仕様のものが多いです。
したがって、VSTe の場合は 「何も選択していない状態」 にしておかないと 「再生するたびにパラメーターがリセットされてしまう」 といった問題が起こりかねません。
※ 「その VSTe 用の Domino 定義ファイルを使用する」 場合は除きます。
(その場合は、「仮想MIDIケーブル」 のどれかを選択します。)
使用する MIDI-OUT デバイスを選択します。
【重要】
必ず 「Ctrl + クリック」 で選択を解除して、「何も選択していない状態」 にして下さい。
そうしておかないと、後々オートメーション的なことをやろうとして、MIDI-OUT デバイスを使用することになった場合に、困ります。
よく分かりません(- -)ゞ
たぶんですが、手元の MIDI Controller から 「プリセットの変更」 や 「Bypass、Mute の ON ・ OFF」 をコントロールしたい場合に設定するものなんだろうと思います。
受信するイベントを制限します。
※ Domino の 「どのトラックから、その VST をコントロールするか」 を選択するための設定です。
※ シングル音源では、非常に重要な設定になります。
また、うまく設定すれば、音階 や ベロシティ によるレイヤー的な使い方も出来るかと思います。
【簡単な説明】
「Filter」 というのは、単純に考えれば 「壁」 です。
MIDI-In デバイスに 「壁」 を設置して、それぞれのイベントを通さないようにします。
デフォルトの状態だと、「01-16」 の全ての CH の MIDI情報 が、VST に流れます。
「Filter Settings」 で、使用しない CH にチェックを入れておくと、
チェックを入れた CH に壁が設置されて、MIDI信号が流れないようになります。
(↑の例だと、この VST には 「CH A01」 トラックの情報のみが流れるようになります。)
このような感じで、Filter を設定することで、VST に流れる MIDI情報を制限します。
チェックを入れた CH の MIDI情報 を受信しなくなります。
【重要】
シングル音源の場合は、上の画像のように、1つの CH だけを受信するようにします。
※ マルチティンバー音源で 16CH 使用する場合は、不要です。
【関連項目】
種類別に、受信する MIDI情報 を制限します。
より細かく、「値の範囲」 で受信する MIDI情報 を制限することが出来るようです。
例えば、上の画像のように設定すると、Velocity が 「1 〜 99」 のノートは受信しなくなります。
同様に、「100 〜 127」 を受信しないように設定した VST と組み合わせれば、ベロシティスイッチ的な使い方が出来るかと思います。
ノート関連で色々と設定出来そうです。
効果については、各自でお試し下さい。m(_ _)m
エフェクトを接続した状態で、エフェクトを一時的に OFF にしたい場合に使用するのだと思います。
※ 上の画像は Synth1 になっていますが、通常は VSTi ではなく VSTe で使用するものだと思います。
(…というか、VSTi だと ON に出来ませんね。)
例えば、↑ のような状態だと 「Classic EQ が掛かっていない音」 が鳴ります。
(「Bypass」 を ON にした VSTe は無効になります。)
ON にすると発音しなくなります。
VSTHost では、「Edit Parameters」 で表示されるパラメーターに対して、「MIDI Learn 機能」 を使用することが出来ます。
【MIDI Learn (ラーン) 機能とは】
VST の パラメーターを MIDIキーボード や MIDIシーケンサ等 から操作可能にするための機能です。
「VST の パラメーターに MIDI信号 (ノートオン、ノートオフ、CC、RPN、NRPN など) をアサイン」 → 「MIDIキーボード や MIDIシーケンサ等 から、そのアサインされた MIDI信号 を入力」 とやることで、「任意のパラメーターを MIDIキーボード や MIDIシーケンサ等 から操作する」 ことが可能になります。
ようするに、「オートメーションを MIDI信号 で行う」 という感じです。
※ この機能を利用することで、Domino から 「VST のオートメーション用のパラメーター」 を操作することが可能になります。
逆に言えば、GUI上 や Edit Parameters で全ての操作を行う場合は、この機能は用無しです。
基本的には、「右クリック」 から設定します。
値に関しては、「ダブルクリックして値を直接入力」 することも可能です。
割り当てる MIDI信号の種類 を選択します。
※ フィルター や MIDI-IN デバイス に関係なく実行されてしまうようなので、値が被らないように 「RPN」 または 「NRPN」 にした方が良さそうです。
次の項目 (#) で、使われていなさそうなナンバーを設定しましょう。
「Registered Parameter Number」 という性格上、「RPN」 の方がより安全だと思います。
(定義されていない RPN をわざわざ使用している VST は無いでしょう。たぶん。)
割り当てるナンバーを設定します。
※ 画像は 「右クリックから選択する」 形になっていますが、「ダブルクリックして値を直接入力」 した方が楽だと思います。
※ RPN、NRPN のナンバーは、「128 * MSB + LSB」 で計算します。
例えば、「CC#101 RPN MSB:1、CC#100 RPN LSB:0」 の場合は 「128 * 1 + 0 = 128」 になります。
例えば、「CC#101 RPN MSB:3、CC#100 RPN LSB:64」 の場合は 「128 * 3 + 64 = 448」 になります。
RPN では、「0 〜 6、16383」 が定義されているようなので、それ以外の数値 (7 〜 16382) を選びましょう。
受信する CH を設定します。
「MIDI Input Filters で チェックを入れなかった CH」 にしましょう。
【重要】
「* All *」 以外 にした方が良さそうです。
※ 「* All *」 にすると、複数の VST を使用する時に困ったことになります。
(「MIDI Input Filters」 で分けられるかと思いましたが、ダメでした…orz)
コントロールする値の最小値を設定します。
※ 画像は 「右クリックから選択する」 形になっていますが、「ダブルクリックして値を直接入力」 した方が楽だと思います。
通常は 「0」 のままで良いかと思います。
コントロールする値の最大値を設定します。
※ 画像は 「右クリックから選択する」 形になっていますが、「ダブルクリックして値を直接入力」 した方が楽だと思います。
割り当てるパラメーターの最大値にしておくと、定義ファイルを作るのが楽になります。
(例えば、値の範囲が 「0 〜 1000」 のパラメーターの場合は、「From 〜 To」 の値を 「0 〜 1000」 にすると楽です。)
通常 「128」 以上の値が必要な場合は、「RPN」 か 「NRPN」 を使用するのですが、どうやら 「CC#0-31」 も、「Bits」 を 「14」 にすることで値の最大値を 「127 → 16383」 に変更できるようです。
この場合は、「128 * 選んだ CC# の値 + (選んだ CC# + 32) の CC# の値」 として計算します。
例えば、CC#1 を 14bit にした場合は、「128 * CC#1 + CC#33」 となります。
【Domino 定義ファイルの設定例】
<CCM ID="301" Name="Parameter 1">
<Value Max="16383" ⁄>
<Data>@CC 1 #VH @CC 33 #VL<⁄Data>
<Memo>128 * CC#1 + CC#33<⁄Memo>
<⁄CCM>
<CCM ID="302" Name="Parameter 2">
<Value Min="-8192" Max="8191" Offset="8192" ⁄>
<Data>@CC 2 #VH @CC 34 #VL<⁄Data>
<Memo>128 * CC#2 + CC#34<⁄Memo>
<⁄CCM>
<CCM ID="303" Name="Parameter 3">
<Value Min="-127" Max="128" Offset="127" ⁄>
<Data>@CC 3 #VH @CC 35 #VL<⁄Data>
<Memo>128 * CC#3 + CC#35<⁄Memo>
<⁄CCM>
「RPN」、「NRPN」 が効かない時用、という感じでしょうか?
よく分かりません。
どのパラメーターに割り当てるかを選択します。
パラメーターの最小値を設定します。
通常は、変更しなくても良いかと思います。
パラメーターの最大値を設定します。
通常は、変更しなくても良いかと思います。
MIDI Learn 機能の設定ファイル (○○.vstmap) を読み込みます。
MIDI Learn 機能の設定を 「.vstmap」 形式で保存します。
パラメーターが大量にある場合は、2 〜 3 個だけ設定していったん保存し、「.vstmap」 ファイルをテキストエディタで開いて直接書き換えた方が早いと思います。
MIDI Learn 機能の設定を初期化します。
各パラメーターの値を 「保存・読み込み」 します。
その VST 用のテンプレートファイルを作成する感じでしょうか。
※ ファイルを読み込むタイプの VST (sfz、Proteus VX など) の場合は、どのファイルを読み込んだのか、という状態も保存されます。
また、「File → Autosave PlugIn Banks」 の有効・無効を、VST 毎に個別に設定出来ます。
謎です。
マニュアルを見ると 「将来のための予約」 的なことが書かれている気がするので、次のバージョンで新しい機能が追加されるのかもしれません。
保存した Bank ファイル (「.fxb」 ファイル) を読み込みます。
読み込んだ Bank ファイル (「.fxb」 ファイル) を上書き保存します。
新しく名前を付けて Bank ファイル (「.fxb」 ファイル) を保存します。
※ 保存すると同時に、その Bank ファイル (「.fxb」 ファイル) を読み込んだ状態になります。
「File → Autosave PlugIn Banks」 の有効・無効を個別に設定する感じです。
ON にすると、「File → Autosave PlugIn Banks」 による Bank の保存が有効になります。
※ 「Save Performance」 時に、「Data\Bank-1」 フォルダに Bank ファイル (「.fxb」 ファイル) が保存されて、Reload Bank 時には そちらの Bank ファイル (「.fxb」 ファイル) が読み込まれるようになります。
通常は、ON のままで構わないと思います。
【重要】
※ trimn v1.0 のような、「Bank の保存・読み込みに不具合がある VST」 の場合は、OFF にします。
チェックを入れておくと、「File → Load Performance...」 で VST が起動した時に、自動的に 【「File → Save Performance」 時に読み込んでいた Bank ファイル (「.fxb」 ファイル)】 を読み込みます。
通常は、ON のままで構わないと思います。
【重要】
※ trimn v1.0 のような、「Bank の保存・読み込みに不具合がある VST」 の場合は、OFF にします。
右クリックメニューに 「Programs 〇〇」 が存在する場合は、そこからプリセットを選択出来ます。
※ Program Change からも切り替わります。
初めて使用する VST は、まずはプリセットがどんなものかチェックしてみると良いかと思います。
【重要】
Program Change によって切り替わるため、「GUI上 や Edit Parameters で直接パラメーターを変更した場合」 は、「Domino のイベントリストで Program Change を削除しておく」 か、「MIDI Input Filters で Program Change、CC#0、CC#32 を受信しないようにしておく」 必要があります。
VSTHost の MIDI Keyboard Bar から VSTi の音が鳴るようにします。
「×」 の下のつまみ部分をドラッグすることで、Window を分離させることが出来ます。
※ 「Ctrl + クリック」 で選択の追加・解除が出来ます。
ちなみに、「右クリック」 すると、押しっぱなしの状態 (音が鳴りっぱなし) になります。
※ 「左クリック」 で解除されます。
「マルチティンバー音源ではない VSTi」 は、基本的には一つの音色しか使用出来ません。
複数の音色を同時に使用するには 「VSTi を複数起動して、受信 CH にフィルターを掛ける」 必要があります。
【重要】
VST によっては、マルチコア CPU 対策 (「.dll」 のコピペ) が必要です。
【例 : Synth1 で 2種類の音色を同時に使用する】
【重要】
「マルチコア CPU 対策 (「.dll」 のコピペ) が必要な VST」 の場合は、同じ 「.dll」 ファイルを複数起動しないで下さい。
※ 必ず別々の 「.dll」 ファイルを読み込んで下さい。
日本語が正しいかどうか分かりませんが… ^^;ゞ
ようするに、VSTi に VSTe を普通に掛けるということです。
【使い方】
基本的には、接続するだけで OK です。
緑色の玉 (?) にマウスで線を引くか、Chain After で接続します。
※ この時、「Out」 への接続は 「オーディオ信号の最終地点のみ」 にします。
例えば、「Synth1 → Classic EQ」 と接続している場合は、最終地点である 「Classic EQ」 のみを 「Out」 に接続します。
↑ のように 「Synth1」 と 「Classic EQ」 の両方を 「Out」 に接続するのではなく、↓ のように 最終地点である 「Classic EQ」 のみを 「Out」 に接続します。
【複数のエフェクトを掛ける場合】
複数のエフェクトを掛ける場合は、一直線に接続します。
この時、オーディオ信号の流れを意識して下さい。
接続された順番 (オーディオ信号の通り道の順番) にエフェクトが掛かります。
上の画像の例だと、まず 「VOCALOID2 の音」 に SPITFISH が掛かって、その 「VOCALOID2 の音に SPITFISH が掛かった音」 に ReaEQ が掛かって、その 「VOCALOID2 の音に SPITFISH が掛かった音に ReaEQ が掛かった音」 に GranComp3 が掛かった音が出力されます。
日本語が正しいかどうか分かりませんが… ^^;ゞ
ようするに、VSTi に VSTe を センド・リターン と呼ばれる方法で掛けるということです。
リバーブなどの空間系のエフェクト (?) で よく使われるそうです。
【Send Return に対応した VST を用意する】
まずは Send Return に対応した VST を用意します。
主にミキサーが該当します。
【使い方】
「センド・リターン で使用する VSTe」 を 「Send Return に対応した VST の センドChannel に接続」 して、「Send Return に対応した VST のセンドのパラメーターを操作」 することで、センド・リターン で使用出来ます。
今回の例だと、「ステレオ」 なので、Channel は 2本あります。
※ 「モノラル」 の場合は 1本しかありません。
↓
↓
【センド・リターン 用のプリセットが無い場合】
「DRY - WET」 のパラメーターがあると思いますので、「Wet を Max」、「Dry を 0」 にします。
※ 「Dry はエフェクトが掛かっていない生音」、「Wet はエフェクト音」 を意味します。
【重要】
センド・リターン の場合は、両方を 「Out」 に接続しないといけません。
※ エフェクトが掛かっていない生音は 「Send Return に対応した VST」 から、エフェクト音が 「センド・リターン で使用する VSTe」 から、それぞれ分離して出力される、といったようなイメージです。
「File → Save Performance As...」 で、VST の接続状態等を保存します。
(「File → Save Performance」 で上書き保存します。)
毎回 VSTHost を起動する度に 「MIDI Input Devices、MIDI Input Filters、MIDI Learn 機能」 などを設定し直すのは面倒なので、設定完了後の状態を保存しておきましょう。
【保存される項目】
次の項目が保存されます。
【保存と読み込み】
※ 画像では、「VST の名前」 で保存していますが、「作成する曲名」 で保存するのも良いかもしれません。
【「File → Autosave Performance」】
ON にすると、「読み込む Performance を変更した時」 および 「VSTHost 終了時」 に、自動で状態を上書き保存します。
「異常終了時」 は…どうなるんでしょうね?
個人的には、OFF で良いかなと思っています。
VST によっては、同じ 「.dll」 ファイルを複数起動すると、正常に終了しなくなったりする場合があります。
うっかり、そのような 「.dll」 ファイルを複数起動してしまった場合に オートセーブされてしまうと、非常に困ったことになりますので、手動で保存した方が安全かなと。
【「File → Autosave PlugIn Banks」】
ON にすると、状態を保存 (Save Performance) 時に、「Data\Bank-1」 フォルダに 各 VST 毎の Bank ファイル (「.fxb」 ファイル) が保存されて、Reload Bank 時には そちらの Bank ファイル (「.fxb」 ファイル) が読み込まれるようになります。
※ 「パラメーターの保存、読み込み (右クリック → Save Bank、Load Bank)」 の 「Autosave Bank」 により、各 VST 毎に 「有効・無効」 を設定出来ます。
【重要】
trimn v1.0 のように、「Bank の保存・読み込みに不具合がある VST」 が存在しますので、その手の VST を使用する場合は、個別で無効に設定する (「Autosave Bank」 を OFF にする) 必要があります。
【「File → Set Data Path...」】
「Autosave PlugIn Banks で保存される Bank ファイル」、「Load PlugIn で表示されるリスト」、「Load Performance の一覧」 等の保存先を選択します。
ようするに、バックアップを取るべきフォルダ ということになります。
※ VSTHost のバックアップを取る時は、こちらで指定したフォルダを保存します。
VSTHost 上の VSTi での演奏をそのまま 「.wav」 形式に録音します。
※ たぶん、アナログ的に録音しているのではなく、デジタル的に書き出しているんだと思いますが、録音ということで話を進めて行きます。
【重要】
MIDI データ を元に オーディオデータ を作成する時には 「変換」 という言葉は使わないで下さい。
不要な論争を招く恐れがあります。
例えば、「MIDI を WAVE に変換する」 ではなく、「MIDI から WAVE を作成する」 という言い方の方が無難です。
※ オーディオ形式同士 (「wav と mp3」、「wav と ogg」 など) であれば、「変換」 で構いません。
VSTHost での録音の場合、いわゆる 「ステレオ ミキサー」 的な設定は 必要ありません。
「Devices → Wave...」 の 「Output Port」 が設定されていて、VSTHost 上で音が鳴る状態になってさえいれば、それで OK です。
(VSTHost 上で鳴る音がそのまま録音されます。)
Domino で 「.dms」 または 「.mid」 を再生して、録音します。
「Record」 ボタンを押してから、
「最初から再生」 を押します。
演奏が終わるまで、まったり待ちましょう。
スペック不足の場合は、普通に録音すると処理落ちで録音が失敗する (音がプチプチと途切れる) ことがあります。
その場合は、出来るだけ録音時の負荷を下げて、試してみましょう。
【重要】
あくまで低負荷録音用の一時的なファイルなので、うっかり元のデータを上書きしたりしないように、必ず名前を変更して保存して下さい。
少しでも負荷を下げるために、他のソフトは なるべく全て閉じます。
録音時は全体がどれだけ遅れようが構わないので、出来るだけ負荷を下げるために 「Buffer Size」 を最大にします。
エフェクトは 波形編集ソフト や DAW で後から掛けられます ので、録音時には必要ありません。
また、「.wav」 ファイル は後からいくらでも合成出来るので、複数の VSTi を一度に演奏させる必要はありません。
VSTi を一つだけ起動して、何回も (使用しているパートの数だけ) 分けて録音します。
「Record」 ボタンを押してから、
「Play」 ボタンを押します。
演奏が終わるまで、まったり待ちましょう。
録音時の負荷を下げてもダメだった場合は、残念ながら PC を新調するまでは VSTHost での録音を諦めるしかありません。
※ 他の 「WAVE を書き出せる DAW」 等を使用することで、うまく行くかもしれません。
「DAW 等、他の VSTホスト上」 で、VSTHost を起動させることが出来るようです。
※ 複数起動する場合は、ショートカットを複数作成して、「 ⁄slave:1」、「 ⁄slave:2」、「 ⁄slave:3」、...、「 ⁄slave:16」 という感じで、別々のナンバーを指定します。
※ 複数起動する場合は、「Legree.dll または LegreeI.dll」 を複数起動して、「Slave#」 を別々のナンバーにします。
より詳しく、正確な情報を知りたい方は、PDF形式のマニュアル を読みましょう。
たぶん、全ての機能についての説明が書かれていると思います。
(私は英語を読めないので無理です。)
マニュアルを読むなどして、当サイト内の説明のミスなどを発見されましたら、メールフォーム より、こっそり教えて頂けると非常に助かります。m(_ _)m