「VOCALOID VSTi、VOCALOID2 VSTi」 は少々特殊な作りになっているので、初見では何が何だか分からないと思います。
とりあえず、上から順番に一通り読んでみて下さい。
「VOCALOID Editor、VOCALOID2 Editor」 では行うことが出来ないであろう、数値入力による詳細な打ち込みが可能になります。
「CCマクロ復元機能」 により、イベントリストやイベントグラフで編集しやすい形になります。
↑のような編集が難しい形から、↓のような いくらか編集しやすく かつ、イベントグラフで きちんと表示できる形になります。
【関連ページ】
「VOCALOID VSTi、VOCALOID2 VSTi」 のノートの入力は 複数の NRPN で行われるため、ピアノロールを右クリック等しても発音プレビューされません。
発音記号の入力は、一覧から選択する形になります。
【可】
VOCALOID Editor で入力 → Domino で読み込んで、更に調整。
【不可】
Domino で入力 → VOCALOID Editor で読み込んで、更に調整。
「VOCALOID VSTi、VOCALOID2 VSTi」 用のデータは NRPN で行われます。
しかし、「VOCALOID Editor、VOCALOID2 Editor」 は NRPN の読み込みを行いません。
(Editor が 読み込むのは 「コメントデータ」 です。)
したがって、Domino で調整したデータを 「VOCALOID Editor、VOCALOID2 Editor」 に反映させることは出来ません。
これが何を意味するかと言うと、低負荷で処理される 「wave 書き出し」 が使用出来ない ということです。
必然的に、高スペックが要求されることになります。
(「.wav」 にする時に録音しないといけないため。)
… Cubase4、SOL2、SSW 8 なら 「wave 書き出し」 出来るんですかね?
【可】
VocaloidBooth 等、「VOCALOID MIDI ファイル」 を使用するツール
【不可】
Vocalips 等、「VSQ ファイル」 を使用するツール
「VSQ ファイル を使用するツール」 は、「VOCALOID Editor、VOCALOID2 Editor」 と同じく 「コメントデータ」 を読み込むため、Domino で作成したデータは使用できません。
耳コピのように、あらかじめテンポが確定している曲を打ち込む場合は全く問題ありませんが、アレンジやオリジナルなどのテンポが決まっていない曲を 「作曲」 する場合 (打ち込みの途中、あるいは完成後にテンポを変更したいと思った場合) に問題が生じます。
「VOCALOID VSTi、VOCALOID2 VSTi」 用データ編集時の、最大の弱点と言えるかもしれません。
通常、発音の長さは Gate Time で指定します。
Gate Time は言ってみれば、テンポに対しての相対時間なので、テンポを変更した時には自動的に発音の長さも調整されます。
※ 「発音の長さ (秒) = 60 ÷ テンポ ÷ 分解能 × Gate Time」 なので、テンポに合わせて自動的に発音の長さが調整されます。
しかし、「VOCALOID VSTi、VOCALOID2 VSTi」 は 「ミリ秒」 という絶対時間で指定するため、テンポを変更しても、発音の長さは調整されません。
※ 「発音の長さ (秒) = ミリ秒 ÷ 1000」 なので、テンポが変わっても影響されません。
つまり、テンポを変更して正しく演奏するためには、全てのノートイベントの 「ミリ秒」 を入力し直さないといけません。
手順は次のようになります。
※ 計算はマウスだけでなく、キーボードからも可能です。
※ ポップアップメニューに追加していない場合は 「イベント → イベントグラフペイン1で表示」 します。
そうすると、「305 Duration (発音の長さ)」 のみが全て選択されます。
登録済みの歌手エディターに合わせて 定義ファイル (「歌手変更 日本語」、「歌手変更 英語」 のテーブル) を書き換えます。
たくさん登録してある方は、書き換えた方が使いやすくなると思います。
※ 「Table ID="26"」 が日本語エンジンで、「Table ID="27"」 が英語エンジンです。
※ 手持ちのソフトの関係で、画像では 「オリジナルの歌手」 が別のものになっていますが、気にしないで下さい ^^;
Domino で行う初期設定です。
まずは 「ファイル → 環境設定」 の 「MIDI-OUT」 を それぞれの画像のような感じに設定します。
※ 設定変更後は、「ファイル → 新規作成」 を行って下さい。
【VOCALOID 1 を所有している方】
【VOCALOID 2 を所有している方】
【VOCALOID 1 と 2 の両方を所有している方】
複数のトラックを使用する場合は、「デフォルトトラックの追加」 を行います。
「右クリック → トラックのプロパティ」 で 「トラック名」 と 「CH」 を変更して下さい。
続いて、イベントグラフオニオンスキンの登録を行います。
※ イベントグラフオニオンスキンを使用すると、VOCALOID2 Editor のように複数のイベントのカーブを表示させることが出来ます。
※ 画像は一例ですので、自分の使いやすい形に設定して、プリセットに保存しましょう。
「VOCALOID VSTi、VOCALOID2 VSTi」 用のデータは NRPN のみなので、ピアノロールには何も表示されません。
(※ イベントグラフは表示されます。)
イベントリストだけでも打ち込むことは可能ですが、「この長さのノートの、この辺りの位置から揺らし始めよう」 的なことをやろうとした時に、Step Time などを計算をしないといけないので、ちょっと大変です。
そこで、ピアノロールオニオンスキンを使用します。
このように、ピアノロールオニオンスキンを使用することで、別のトラックのノートがピアノロールに表示されるようになります。
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ということで、ピアノロールオニオンスキンを使用するために、まずは別のトラックにノートを打ち込みます。
Real-time VOCALOID2 VSTi を使用して、VOCALOID2 の音声で発音プレビューしながらノートを打ち込みます。
耳コピの場合、なるべく似たような音色の方が採譜がしやすいので、スペック的に問題ない場合は、こちらの方が良いかもしれません。
「環境設定 → MIDI-OUT」 で 「Real-time VOCALOID2 VSTi」 を設定したポートにします。
※ 「MIDI Devices」 の設定に ご注意下さい。
仮想 MIDI ケーブルの番号を、「トラックのプロパティ」 で設定したポートと同じ番号にします。
後は、普通にノートを打ち込みます。
Real-time VOCALOID2 VSTi 以外の音源で発音プレビューしながらノートを打ち込みます。
「環境設定 → MIDI-OUT」 で他の音源用に設定したポートにします。
楽器は何でも良いのですが、「PC#66 Alto Sax」 あたりが音域が近くて作りやすいんじゃないかなーと思います。
後は、普通にノートを打ち込みます。
「VOCALOID Editor、VOCALOID2 Editor」 で作成済みの VSQ や VOACLOID MIDI データから、SMF のノート情報を作成して、コピペします。
FL Studioを使った手探りのDTM はちゅねのないしょのインストール方法(改定1) 別 を参考に、「SMFWriter」 を導入して下さい。
※ ノート用のトラックは 2つありますが、使わない方は削除して構いません。
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「1」 だけチェックをはずした状態にします。
※ 先ほど、CH01 のみを受信するように設定したので、「CH01」 フォルダのものを Load します。
※ ちなみに、GUI の表示は必須ではありません。
(表示しなくても音は鳴ります。)
※ 複数使用しない場合は、以降は 読み飛ばして構いません。
「2」 だけチェックをはずした状態にします。
※ 先ほど、CH02 のみを受信するように設定したので、「CH02」 フォルダのものを Load します。
※ ちなみに、GUI の表示は必須ではありません。
(表示しなくても音は鳴ります。)